スキーを楽しんだことがある人ならば、ヘッドと聞けばスキーのブランドを連想するでしょう。そうです、ハワード・ヘッドこそブランド名となったヘッド当人なのです。
今から50年前、ヘッドは大きなテニスラケットを手にテニスコートに現われました。その奇異なラケットを見るや、人々は彼に大爆笑を浴びせました。「ハワード、その仕掛けは一体何だい。何をやろうとしているんだい。」、「スパゲッティ伸ばしかい?」、「昆虫用の網かい?それとも魚でも取るのかい?」と。あげくの果てには、そのサイズを見て、「合法的なラケットなのか?」という質問まで浴びせられました。 人々の嘲笑に対し、ハワード・ヘッドはニッコリ笑って応えました。しかし、彼の心には、道具作りのプロフェッショナルとしての自信が溢れていたのです。
それから5年、ハワード・ヘッドに向けられる人々の目は尊敬と信頼に変わりました。多くの他社ブランドが、あたかもドロッブショットのボールのように落ち込んでいく中で、PRINCEブランドだけは、ユーザーの絶大なる信頼を勝ち得て、いまやトップブランドに成長したのです。